健康情報を知って実行できる人と、実行できない人

おもえばこれまで、世間にこれほど健康情報が流通している時代は、なかったのではないでしょうか。

高齢社会が到来し、実際に寝たきりや認知症になる人の総数が増え続け、寿命が伸び続けている今、体にどこか不調や衰えを感じながら、そこはかとない不安がいつもつきまとう・・・多くの人が、そんな状況なのではないでしょうか。

よりよく生きるために、私も何とかしなくては。そんな言葉にならない思いが、形となって表れているように思います。

しかし、どれだけ良い情報が流れていても、良い方法を知っていても、実行できる人と、実行できない人がいます。いったい、この両者の違いはどこにあるのでしょう。

ヘルスカウンセリングでは、健康行動を妨げる感情に大きく分けて3つ在ると言われています。「不安」「怒り」「悲しみ」です。

 

たとえば、今の自分に直面する恐怖を考えてみましょう。

たとえそれが事実であっても、老化や衰えという文字すら見たくない。そんな気持ちになるとき。つい、無視してしまう。なかったことにしようとする。事実を知ることを恐れるのです。知ってしまうと「この先どうなるんだろう」という不安に襲われるからなのですね。

一方、不安は、行き過ぎた行動も招きます。まじめに取りくんでいると見えて、やりすぎる場合にも、もしかすると見通しのつかない不安にとらわれ、がんじがらめになっているのかもしれません。

また、誰かへの怒りや不満として現れることがあります。

なかなか複雑なことなのですが、怒りの表現をうまく表現できず、あてつけるように悪いままでいようとすることがあるのです。「私の体がこうなったのは、あの人のせい」「あの人には反省してもらわなくちゃ」「これからも面倒をみてもらうのはあたりまえ」と、心のどこかで思っている。

 

また、怒りは自分自身へ向かうことがあります。

それは罪悪感です。こんな自分が生きている資格はない。私はダメな人間だという気持ち。つぐないとして、自分が本来の自分らしく生きることや、幸せであろうとすることを、無意識に避けてしまうことがあります。

 

悲しみは、あきらめの気持ちとして現れます。

自分の両親や親族、身近な人たちの生きざまを、繰り返し見続けているうちに、よりよく生きることなんてどうせ無理、という自己暗示をかけてしまうことがあるのです。

 

では、この感情を乗り越え、本当に健康行動を起こすには、どうすればいいのでしょう。

それは、自分が本当に生きたい理由に向かって生きることです。生きる目的を見つけなおすことかもしれません。ほんとうは、こうありたいんだという自分の思いを、率直に表現することかもしれません。

その前に、率直に生きる自分を、だれかに「いいよ」っていってもらう必要があるかもしれません。そのために、今までにやらなかったことをやる、言わなかったことを言う勇気が、必要かもしれません。

どれが本当の自分なのか、分からないというときも、きっとあるでしょう。自分の素直な気持ちすら分からなくなることも、きっとあるはずです。

 

それでも、生きていく。生きている。答えは自分が知っています。心地よいほうへ、笑顔になるほうへ、ワクワクするほうへ、心の底から楽しいと思えるほうへ、向おうとすればいい。

すると、すごいことが起こります。ちょっと思い浮かべてみて。今までの自分とまるで別人のような自分。どんな感じがするでしょう。

今までやらなかったことをする努力と、勇気を出す価値、あると思います。

 

 

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