忘れてならないリハビリテーション介護3つのステップ

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テクニックよりもっと大事なこと

ある介護施設からのご依頼を受け、リハビリテーション介護についての講習をしてまいりました。

リハビリテーション介護は、造語です。正直、ご依頼をいただいたときに「リハビリテーション介護って?」と求められている意味がはっきりとつかめず、インターネットで調べてしまいました。

リハビリテーション介護で検索してトップに上がってくる資料から一緒に考えてみましょう。まず、リハビリテーションについて。

リハビリテーションには、「本人の能力」と「周囲の受け入れ」の2つの要素が関係し、この両者がうまくかみ合わないと、リハビリテーションつまりもとの生活の回復はできないことになる。

 「周囲の受け入れ」とは、病気によって一時的に離れていた「家庭」や「職場」「学校」「地域」その他の(社会)集団にもう一度復帰することであり、WHOはこのことを「社会的再統合」と表現している。

障害保健福祉研究情報システムHPより

そして、介護についてこう書いてあります。

介護という活動は、それを受けている本人にとっては、目的や要求が達成できたり、快適さをもたらしていることが分かる。 しかしこのことは同時にその活動を行っている「介護者」にとっては負担をも生じてくる。特に家族が介護者の場合にこのことがいえる。ここでは私たちは「介護」を考えるにあたって、家族による介護と家族以外の人(例えば介護福祉士など)によるものとを分けておく必要がある。

http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/rehab/r065/r065_002.html

障害保健福祉研究情報システムHPより

施設で行う介護の場合、周囲の受け入れは万全といえるでしょう。なにしろその道のスペシャリストが集まっているのですから。しかし、だからこそ本人の能力を低く見積もり、意思の力を引きだせずにいると、生活すべてを介護してしまいかねません。

今回は、利用者の生活範囲を広げ、生活動作をより良くするための介護や、施設職員の腰痛予防に配慮した負担の少ない介助法を教えてほしいということでした。つまり、自立支援の考え方にもとづいた介護法を学ぶことで、職員の身体的な負担軽減をはかり、職業上おこりやすい腰痛を予防していこうという取り組みです。

おもえば十数年前。はじめて大規模な研修会の講師としてお招きいただいたのも、このテーマでした。

介護者が自分の力を使わずに介護するというのは、いまやあたりまえのことですが、ちょっとした意識のずれがいまだにあるように思います。たとえば「ボディ―メカニクスや物理学的原理を利用して、軽々と持ち上げる」的な考え。「介護者がいかに重い人を軽々と動かせるか」という介護法から、なかなか離れられずにいるように見えます。

もちろん、それはとても大事な介護の基本技術。しかし、今回求められたリハビリテーション介護というテーマは、そういったテクニックの問題ではないと私は思っています。

リハビリテーション介護には、3つのステップがあります。それは、私たち理学療法士が学生時代から叩きこまれた、人の動きのとらえ方、動作支援の基礎の基礎です。そういった内容を、身体で覚えていただくために、実技9割で講習してまいりました。

参加された方の感想

後日いただいたメールでこんな評価をいただきました。

・内容について、大変満足。

・介護職員の立場に立ってリハビリの重要性を説明していただき、また実技があって、たいへん分かり易く指導していただいた。

・時間配分も良かった。

すごく高評価をいただいたとのこと。本当にうれしく思います。私もかれこれ、20年介護施設に携わっていますから、ともに同じ領域ではたらく皆さんのお役にたてるなら、ほんとうに嬉しいです。ありがとうございました。

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