働く人の体を守る

先日「生態心理学的概念からみた動作のとらえかた」について研修を受けてきました。そこではパーキングファンクションという概念が示されていました。

支持面と仲良くなる

どういうことかと申しますと。からだには、頭、肩、腰、太もも、ふくらはぎ、足などの分節があります。その体の部位がそれぞれ独立した重心を持っています。そうした体の一つ一つが支持面と仲良くなり、体が支えられていることがわかりさえすれば、座っている時も寝ているときも、過剰に筋肉を活動させずにすみます。そんな状態をパーキングファンクションといいます。

リラックスとは違って、体のそれぞれの部分が最小限の筋活動でつなぎあい、すぐに運動を起こすことが出来る準備状態であることが特徴です。

支持面と仲良くなるとは変な言い回しですが、でもまさにそんな感じです。ちゃんと支えられていると、体は上手く反応できます。

介護施設のポジショニングにも使える概念では?

近々、介護施設の寝たきりの人のポジショニングのコンサルティング&講座にうかがうことになっていますが、病院で行われる治療が、介護場面で役に立つと思った瞬間でした。

ちょっとした配慮をするだけで、ベッド上で体をこわばらせていた人が、力をぬき、過剰な緊張をつくることなく、粗い呼吸をすることもなく、すやすやと心地よさそうな呼吸に変わります。関節が固まってしまうと、着替えや入浴やおむつ交換は本当に大変です。寝たきりの人の拘縮を防ぐことは、介護する人の体を守ることにもなるでしょう。

健康で働く人にも同じ危機が!

病気のある人のことだと思わないで欲しいなと思います。
過剰な緊張は、普通に生活している人にも見受けられることだからです。

長年の生活習慣で、基本姿勢が上手く作れないまま偏ったパターンで生活動作をしている人がいらっしゃいます。それも高齢者ではなく、若い人。

職員研修にうかがうと、母のように云わざるを得ないほど、基本姿勢が本当に出来ていない人がいます。そんな体で力仕事をこれからするの?そんな基本姿勢で動いたら、どこかに必ず無理がくるよ。

あなたたちは、その仕事のプロなんだから。プロスポーツ選手がそうしているように、アイシングしたりコンディショニングをしたり、当然のごとく体を鍛え、セルフケアもやらなくちゃ。

寝たきりの人も、そうでない人も、今まさに働いている若い人たちも、ただ立つ、座る、歩くをもう一度丁寧に教えてもらう機会を持つべきだと思っています。

働く人がもっとのびやかに、笑顔になれるように

産業理学療法研究会のページが立ち上がりました。私もそのメンバーに入らさせて頂いています。業種を問わずどんな方でも、参加していただくことができます。
https://www.facebook.com/groups/844174312329777/

働く方の背景はバラバラで種々の問題を抱えているからこそ、理学療法の情報を提供し、いろいろな職種の方の智恵もお借りして、働く人の健康を守る一助となれるよう、私もこの研究会の一員として取りくんでまいります。

ご興味のある方はメッセージくださいね。

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