認知症予防に運動を?

運動は認知症予防になる?

運動は身体にいい、健康にいいというのは疑いないほど一般的な常識となっていますが、運動は私たちの身体にどんな影響をもたらすのでしょう。

 

今回は、脳と運動についてみていきましょう!運動は認知症予防にいい!というのも、すでに多くの方がご存知のことと思いますが・・・

 

まず、有酸素運動や筋力増強運動によって認知機能が向上し、脳容量が増えたり萎縮が防げたりするという研究報告があります。また運動によって神経細胞の成長を促進したり、シナプスの働きを促したりする脳由来神経栄養因子(のうゆらいしんけいえいよういんし)の活性が期待されています。

(これって、実にすごいことなんですよ。脳の神経が成長したり、つながりを強化させたりするんですから)

 

現時点で研究によって認知機能低下抑制や記憶力向上の効果が認められていた運動プログラムは、有酸素運動、筋力トレーニング、バランストレーニング、柔軟体操、二重課題をとりいれた多面的プログラム。くわえて、目標設定やセフルモニタリングなどの行動変容支援も行われます。

 

ただし、これまで運動らしき運動をしたことが無かった高齢者には、運動そのものに苦手意識があったり、適切な運動や基本姿勢をつくることができず、丁寧な個別指導が必要だったりと、上記の脳に良いと言われる運動プログラムに取りくむ一歩前でサポートが必要な高齢者も少なくない状況があります。

(少なくともこれまでの私の日常の仕事はこの基礎トレや動機づけ支援にかける時間がほとんどを占めてきました)

 

参考資料・文献:

参考資料7-1 認知症予防マニュアル.pdf

認知症予防を目的とした運動の効果 島田裕之 理学療法学2015年

認知症予防のための運動効果とこれからの課題 牧迫飛雄馬ほか 理学療法学2015年

 

研究はともかく、私の場合は?

しかし、認知症があるひとを介護する立場のひとにしてみれば、それが暮らしにどう影響するの?症状はよくなるの?ということのほうに関心があるのではないでしょうか。

 

まず、身体を動かし運動をすることで、立つ、座る、歩く、出かける、など毎日の生活動作がスムーズに行えたり、そのことによって介護者の負担が減るメリットがあります。

(家族でお出かけ出る楽しみも増えますね~)

 

認知症発症間もないころには、家族もどう対応していいかわからないという混乱期がありますが、医師や認知症対応の教育をうけた介護専門職にじょうずに頼ったり相談したりしながらこの時期を乗りこえることをおすすめします。

(専門の介護士さんたちは相談してもらえることを待ってます)

軽度認知障害の診断をうけながらも体操教室に通ってはつらつとしている人もいます。一旦は上手く歩けなくなってしまった人も運動をとり入れるようになると表情がみるみる良くなる人もいます。会話しながら歩くことを楽しんでおられる様子が見てとれて、「まだ、いけるぞ!」っていう感じになったひと、とくに男性はとても素適にみえます♡

 

そして、運動によって期待できる効果としてもうひとつ。血管を若く保つ、もろくなるのを防ぐというのが重要ポイントです。高血圧、高脂質、高血糖があると、血管が狭くなったり、もろくなったりして、脳血管性認知症につながるリスクが高まるからです。

たった10秒からでいい

こうしたことを考えると、できるだけ若いうちに、学習や自己管理が可能なせめて40代のうちから運動を、せめて運動の基礎(基本動作・立ち方・構え方)だけは習得しておいてもらえるといいのになあ・・・というのが、20年介護や介護予防にたずさわってきた私の率直な気持ちです。

 

だからこそ、どんなきっかけでもいい、たった10秒からでもいい、運動ってそんなに難しくないんだ!わたしでもできるんだ!やってみたら、たしかに違う!という経験をしてもらうために、介護予防事業運動指導だけでなく講座やワークショップを主催したり、社員研修をさせてもらったり、講演会の講師をさせてもらったりしています。

(自分自身が病気にならないように最近「適度」というのを知りました)

 

運動大好きで、いまもこれからもどんどんやって行ける!という人は、本来なら福田が主宰する講座やワークショップには遠慮いただくほうがいいのかもしれません。よく知っていることばかりかもしれないからです。

けれどもしご参加いただく場合は、きちんと知ったうえで、お友だちに世間話的にでもいいので、伝え広げる伝道者になっていただきたい!と切に願っています。

もう、どんだけ役に立てているん?!って、わからなくなって泣きそうなときもありますが、みなさまこれからも、お付き合いよろしくお願いします!

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